今更になってBMIに代わられ使われなくなったブローカ式桂変法を褒めてみる
かつて日本では、BMIにかわってブローカ式桂変法なるものが使われていたらしい。
ブローカ式桂変法による標準体重=(身長[cm]-100)×0.9
しかし、現在では世界的にBMIが使用されるので、BMI=22から逆算することで標準体重が決まることになっていて、以下の式で求まる。
BMI法による標準体重=(身長[m])2×22
ただWikipediaの標準体重の頁によると、学童向けにはRohrer指数が使用されるらしい。
Rohrer法による標準体重=(身長[m])3×13
他にも方法(流派?)はあるが、ここまでに止めておく。
ブローカ式桂変法/BMI法/Rohrer法の標準体重の比較
ブローカ式桂変法は明らかに身長100程度もしくはそれ以下の子供には適用できないことも考慮して、身長1m~2mの場合の各法(赤:BMI、緑:Rohrer法、青:ブローカ式桂変法)の場合の標準体重をささっとプロットしてみたのが下図である。
170cm程度でBMIとRohrer法が逆転しているが、ブローカ式桂変法はその両方(つまり170cm程度より前はRohrer法、170cm以降ではBMI)に沿った線となっている。
まとめ
つまり、ブローカ式桂変法は児童向けにはRohrer法、大人にはBMI、というのを130cm~190cmぐらいの間でなっており、今考えれば、それなりに理にかなっていたのかもしれない。
ただ、Wikipediaの標準体重の頁によると、ブローカ式桂変法は身長が低い人にはカロリー不足云々で向かないということで0.9をとったりして運用する事例に言及されている。
でもそれじゃあ、身長が低い場合、ローレル指数もブローカ式桂変法とほぼ同じ値を示すので、ローレル指数も児童に向かないのではということになってしまう。そもそも0.9をとると下図のようにかなり標準体重が大きくなるのである。Wikipediaに書いていることは矛盾している気がする。