#Netscape Communicator 4 beta 2 Throbber ☆彡☆彡 🌙
2013 年なのに Netscape Communicator 4 、しかもベータ版の話題です。 つまり懐古厨な Post であります。
今は亡き Netscape といえば、かっこいい throbber だ。 throbber とは動作中を示すアートワークのことである。 今では、円がクルクル廻ったりする spinning wheel が主流だが、 当時はアプリのアイデンティティを示すためなのか、throbber が流行っていた。
当時、 throbber の中で最も有名なものは間違いなく Netscape だっただろう。
上は Netscape Communicator 4 (正式リリース版)の throbber である。 Netscape Navigator 3 迄の流れ星が降り注ぐアニメーションを継承しつつも、 流星に色が付き、また衛星の満ち欠けもするなんとも凝ったアニメーションである。 さらに背景をよく見ると星空の中に彗星のようなものも見える。
実は、ここに至る前のベータ版の throbber では、違うものがあった。 私はこちらの方が好きであった。
こちらの throbber 、昼があり、彗星があり、そして最後に衛星が出るという、 ストーリー性のある構成になっているのである。 なんという、throbber にかけた労力であろうか!!
それでは、フレーム単位で見ていこう。
最初に太陽のような恒星が上ってくる。 日の出は"N"の影が正面に落ちているため、真ん中から日が昇っているようである。 この昼のときは、空はクリーム色、"N"の字が黒で見えるため、 いつものロゴと明暗が逆になっていて、非常に印象的である。 この日は左上に上ってゆくが、日没前に昼は終わってしまうようである。
なお、このシーンは正式版ではバッサリなくなってしまっている。
そして、流れ星である。 火球サイズだろうか、色が付いているのがわかる。 面白いのは、奥の紫色の流れ星の痕跡(流星痕)は色が赤っぽくなっている。 緑色のはナトリウムを多く含む流れ星をイメージしたのかもしれないが、 他の流れ星の色については不明である。
正式版の流れ星も色が付いているが、流星痕が色を変えているのはない。 また、背景に星空を描くようにしたようである。
最後は衛星の満ち欠けをするシーンである。 この星では、衛星が周天するあいだに満ち欠けをするようである。 衛星の作る"N"の淡く影が見えて、右から左に動いている。 ここでは星空がみえるが、派手さはない。 デザイン的には、侘びに通じるものがあるかもしれないシーンである。
正式版では、派手な星空の流れの中に取り込まれており、 随分と印象が異なる。
Netscape Communicator 4 がこの後の境遇は読者のご存知のとおりである。 このようなかっこいい throbber のあるアプリは、 今後現れることはまずはないだろうな。